ハワイ島:マウナ・ロア山(Mt.Mauna・Loa  h=4,169m)

平成17年4月十年来想い焦がれてきたハワイ島マウナ・ロア山登山に行ってきました。

平成17年4月23日 行程概要(日時は全て現地時間)(太字以外の高度は持参高度計による)
04:30  ホテル 発  
05:45   気象観測所     着      h=3,400m  朝食および高度順応待機
06:45   気象観測所    発
06:50   登山道入口    通過
07:50  h=3,657m地点  10分休憩
08:40  h=3,780m地点  10分休憩  富士山を越えた。
09:20  h=3,900m地点  10分休憩
09:55  クレーターリム   10分休憩  h=3,951m  ≒2km×1kmの大クレーター
10:55  h=4,049m地点  10分休憩
11:55  山頂         昼食休憩  h=4,169m 
12:30   山頂         出発  
13:05  h=3,910m地点  10分休憩

13:40  h=3,900m地点  クレーターリム手前からショートカットコースに入る
14:45  h=3,666m地点  10分休憩

15:25  登山道入口     通過
15:35  気象観測所     着       h=3,400m


 <写真左>気象観測所前駐車場からの御来光
 <写真中>マウナロア山の様子 登山口から頂上まで約10km延々と同じ景色が続く 背景の山は マウナケア山
 <写真右>頂上から見たクレーター 大きすぎて28mmレンズではカバーしきれない


日本の名山基準からすれば大きな"溶岩の塊"と表現されるであろうか?だがこの"溶岩の塊"を登って登山の楽しみ・・・を再認識することになった。ここでは登山論(?)や哲学の分野に深入りする心算はなく、個人的な感傷を文章にするだけである。この感傷に賛同できない人は無視して欲しい。

マウナ・ロア山に登山行動の原点とも言える、人が畏怖し憧れる高くて巨大な山を感じた。私たちが登ったコースは、登山口・頂上間に心和ませるお花畑どころか草木の一本も生育していない溶岩の肌、行けども行けども変わり映えのしない無機質の景色がひたすらに続くだけである。
緑の木々と色鮮やかな花々のある風景を当然とする名山基準ならば、この山は即失格であろう。 木々や花々が多くて良い山・・・木々や花々がなければ・・・などと展開する心算は毛頭ありません。

「花がない」、「単調で変化がない」、「時間ばかりかかる」、・・・・と言えば、「それがどうかしましたか?」、「この高さとこの大きさの他にまだ何か必要ですか?」と問い返されそうな気持ちになる山である。絶対的な大きさがあった。

登山を始めて間もないころは、その山域での最高点を優先してコースを設定した。花より高度であった。山の高さ、大きさこそが憧れの対象だった。加齢や体力の低下、社会の風潮にも馴染むにつれ、豊かな緑と花々の存在を自分で名山の条件に加え、優先化していた。

マウナ・ロア山の4000mを越す高さと、容積世界一の大きさに装飾はいらない。頂上に立った感動は、登山を始めて間もないころに足元の花に気付く暇もなく一途に頂上を目指して頂上で得た感激と同じだった。山を語るに木や花は所詮二次的な装飾、そんなものがなくても高さと大きさだけで人を魅了できる山もある・・・そんな感傷論を記したくなった山でした。

こんな個人的な感傷文の公開がマウナ・ロア登山記録掲載の目的ではありません。
マウナ・ロア山頂:4,169mから地球の丸みが判るか、否かの解明が本拙文の目指す終点です。せっかちな性格なので結論を急ぎます。
丸みが判るか?否か?・・・その答えは下記資料を参考に自分で判断してください。

参考資料は本拙文作成の参考とした田代博<山から海は丸く見えない>「藤本・田代編「続々展望の山旅」です(田代氏本人からいただいたもので無断コピーではありません)。

筆者の田代氏は(山岳)展望の権威・第一人者です。

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