ケシ科(Papaveraceae)
科名は"apa(粥)"に由来する古名から。有毒種が多い。
雄蕊が多く花が放射相称のケシ亜科と雄蕊が2〜4個で左右相称のエンゴサク亜科に分けられる。
※
「オサバグサ属」、「ケマンソウ属」を「オサバグサ科(Petridophyllaceae)」、「ケマンソウ科 (Fumariaceae)」として独立させる立場もあるようですが、私が参考にしている目録(APGV Haston2009)ではオサバグサ属」、 「ケマンソウ属」を「ケシ科(Papaveraceae)」に含む広義の立場で分類されています。Ylistも同じ扱いです(2023.5.26現在)。
タケニグサ属(Macleaya)
属名はオーストラリア・ニュー サウス ウェルズ州初期の長官への献名。
Macleaya
Alexander Macley
オーストラリア・ニュー サウスウェルズ州初期の長官。
タケニグサ(Macleaya cordata) 竹似草
小種名は"心臓形の"、"心形の"の意味です。
和名の由来は「茎が中空で竹に似る」、もしくは遠目には見間違うほど「竹と似ている」からとする『竹似派』が優勢なよう で、「竹と一緒に煮ると竹が柔らかくなる」からとする『竹煮派』は根強い支持者がいるものの劣勢のようです。
しかし実際に竹と一緒に煮て竹が柔らかくなるのを実証した人がいることを紹介している書籍もありました。但し、複雑ではないけれどそれなりの手順が必要なようです。
また竹細工の現場でこの草を利用している話も聞きません。・・・が・・・、本種と新しい竹を一緒に煮ると古びた竹の見事な模造品ができるらしい。但し、本種を入れない・・・ただの水だけで煮ても同じ結果になるようである。
別名の"チャンバギク(占城菊)"はインドシナの"占城"から渡来したと考えられていた・・・ことに由来する(実際は日本を含む東アジア一帯に自生域がある。)。昔、子供たちのチャンバラごっこに使われた故ではないそ うです。
Ylistや参考目録では本種+2品種:3分類している。細分類されている品種は標準名から推測する限り、どちらも地域性に偏りはないようなので探して見る心算ですが・・・(2021.5.21)。
日本では雑草扱いですが、欧米諸国では園芸植物として評価されているようです。
漢字表記の「竹(チク)」は"竹の枝2本を描いた象形文字、"周囲を囲む"の意を含みます。
(2016.11.28)
(2020.7.18)
(2020.10.8)
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