ケシ科(Papaveraceae)
科名は"apa(粥)"に由来する古名から。有毒種が多い。
雄蕊が多く花が放射相称のケシ亜科と雄蕊が2〜4個で左右相称のエンゴサク亜科に分けられる。

  「オサバグサ属」、「ケマンソウ属」を「オサバグサ科(Petridophyllaceae)」、「ケマンソウ科 (Fumariaceae)」として独立させる立場もあるようですが、私が参考にしている目録(APGV Haston2009)ではオサバグサ属」、 「ケマンソウ属」を「ケシ科(Papaveraceae)」に含む広義の立場で分類されています。Ylistも同じ扱いです(2023.5.26現在)。


シラユキゲシ属(Eomecon)
属名はわかりません。 ラテン語の表記をそのまま発音する「エオメコン属」とする解説が多いのは、園芸品として輸入されたからでしょう・・・か?


シラユキゲシ(Eomecon chionantha) 白雪芥子
 

小種名は"真白い花の"の意味です。
原産は中国東部、鑑賞用に輸入されたようです。耐寒力、耐暑力すぐれ繁殖力も旺盛なことからグランドカバーにも利用されているようです。 写真の一群は放棄された個体がその生存、繁殖能力を遺憾なく発揮している実例でしょうか?
目録には記載されておらずネットページでも園芸品種としての扱いが多く、野化(逸出)に言及しているページは見当たりませんが、本種の逞しさからすれば”帰化種”に仲間入りするのも時間の問題・・・でしょうか?
 
  



(2019.5.15)
既に長さは10m、幅は最大で2m強・すっかり定着したようです。



(2021.5.14)


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